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皆さん、ご無沙汰しておりました。9月の末に自転車で転倒事故を起こして、左ひじを骨折したりして、なんともいろんなことが回らなくなっていました。ですが、今回、ちょっと書き残しておきたいことがあったので、書いておきます。

来週の水曜日に阪南大学経済学部くらしと経済パッケージで、伍賀偕子さんをお呼びして、講演会を開くことになりました。学内イベントなので、告知の必要というのは、あまりないと思います。開催するのも、水曜日の15時から16時30分という時間帯なので、多くの人は働いている時間でしょう。

伍賀さんは知る人ぞ知る総評の元オルグです。大阪で女性労働運動をやっていて伍賀さんのことを知らない人はもぐりです。私は『日本の賃金を歴史から考える』を出したときに、エル・ライブラリーで学習会をやってもらって、そこで初めて伍賀さんにお会いしました。職務給の話について質問されたことをよく覚えていますが、その話を書くと、たちまち読む人を選ぶので今日は割愛します。もう一つ、昔、私が竹中恵美子先生の著作について批判的なことをこのブログに書いたことがあって、大原で労働資料協のシンポジウムがあったときに、そのことで何か言われたことを覚えています。その禊は、大阪に行ってから、竹中先生を囲む会というのがありまして、先生の前で直接、済ませましたが、なかなかの緊張感に包まれた、しかし本当にありがたい一期一会でした。

竹中先生の話を書いたのは、竹中先生が大阪女性労働運動の理論的な中心であり、また先生自身が運動に主体的に関わられていたからです。その運動側から竹中先生を求めた一人、そしてずっと一緒にお互い支えあって来たのが伍賀さんなのです。伍賀さんの活動は女性労働運動だけでなく、女性運動としても広がって、今なお継続しています。ただ、私はそういうことを学生に理解してもらおうとは、実はあまり思っていないのです。

今回、伍賀さんを呼ぶ理由というのは、本物に触れる、という機会を作りたいということなんです。だから、極端なことを言えば、伍賀さんがいらしてくださって、そこで喋ってくだされば、それで良いくらいに考えています。今風に言えば、オーラを感じるというのでしょうか(ちょっと古いかもしれませんが)。

実は、前に挙げた竹中先生を囲む会(茶話会)のときに、竹中先生に会うのは初めてだけれども、何十年も働いてきた人生のなかで先生の本を支えにしてきましたという方がいらして、私、今、学者の立場を一瞬降りて書きますけど、これは本当に素晴らしいことだなと思いました。理屈じゃないんですよ。竹中先生の本が今、読んでいかに古くなっていても(誰が書いても基本的に時代に即して書けばそうなります、条件が変わるんですから)、その人の人生を支え続けた真実は変わらないわけです。たぶん、私が書いた批判は少なくない方に、そういうことも否定されたように感じさせたのかもしれませんが、私はそういう人と人とのつながりを否定したことはまったくありません。伍賀さんたちがやってきたことは、そういう人たちを支え、共にあるということなのです。それは素晴らしいことなのです。

とはいえ、そういうことを20歳前後の学生たちに伝えようと思ってもですね、それは難しいわけです。もちろん、プロテストすることは人生のなかで必要なんだけれども、それだけじゃない。先輩たちがつらかった、でも諦めなかった、君たちもあとへ続け、というだけでは若い人たちにはアピールしていかない。それは、きっと運動の課題でもあるんでしょう。

そんなことを考えながら、私が企画したので、チラシを作らなきゃいけないということで、火曜日に作ったのです。正確に言うと、前からワードの使い方とか、フリー素材を眺めたりしながら、伍賀さんの講演のイメージに合うものを作ろうと考えていました。一番、簡単なのは、過去の写真とかポスターとか、労働運動に関わるものを探してきて、それを使うことです。それこそ、私は大原にいたので、そういうものを普通の人よりは数多く見て来たと思います。でも、今回のイメージはそうじゃない。そんな中で昔の揶揄する言葉で「立てば生休、座れば産休、歩く姿は保育所づくり」というのがあって、これ、そもそも「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」を若い人は知らないよなというのもあって、あえて百合の花の素材を探そうと思って、実は最初、それでポスターを作りました。

印刷し終わった後、ふとね、机の上を見たら、一枚のコピーされた紙があったんですよ。それで、これだと思いました。何かというと、実は先週、講義の前に女子学生が二人で研究室に遊びに来たんです。私は講義の準備してるからあまり話せないよと言ったんですが、それでもいいと言って来ていたんです。そのうち、プリンターのコピー機能で遊びだして、手を写したりしていたんですが、その一枚に二人でハートマークを作ったやつがあったのです。

ここまで来た後に、文字を何色にするか迷っていたら、もう一枚ポスターがあって、その白抜きを真似することにしました。そのポスターとは、阪南大学の国際交流会というところが模擬国連をやるので、そのプレゼンを入門演習でやらせてほしいという依頼があって、そのときに置いていったものです。そのテーマが今年は女性と暴力に関連して「平等なジェンダー社会にしよう」なんですね。おお、これは繋がってるぞと思いました。

伍賀さん講演フライヤー


この二重の偶然で完成したこのポスター。私の技術力のなさゆえに、もう一工夫できる余地は残っていますが、結構、私なりに今回の講演のテーマを表現できて、良かったなと思っています。本番もうまく行くといいなあ。

ちなみに、この講演会、社会政策の講義の一環でやるので、1時間50分ほど、間が空いてしまうのですが、18時20分から補講で、分かち合い会的なものもやろうと思っています。たぶん、出席を取らないので、数人しか出ないと思うので、それでもなお来てくれる人で、ディープな話をしたいと考えています。
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