今年から大原の嘱託研究員になったので、雑誌が送られてきました。知らないうちに、第二労働史部会に木下さんが加わり、めでたく第一労働史部会になったのでしょうか。ちなみに、私はメンバーではありません。目次はこちらを参照ください。多分、数ヶ月のうちにはPDFで読めるようになるでしょう。

小野塚論文はとてもよいんですが、ちょっと驚きました。森(建資)先生の批判(『歴史と経済』46(4))を全面的に受け入れて書いたようにしか私には読めないんですが、一言も書いてありません。「雇用と団結」もまったく引かれていません。謎です。

関口論文は面白い事実発見がいっぱい書いてありますが、あんまり分析がなされておりません。こういう場合、本人にお会いしたときに、いろいろ聞くしかないですね。ちなみに、木下さんの影響から「工場徒弟制」になさったそうですが、個人的にはよせばいいのにと思います。当初の判断どおり、中世ギルド以来のクラフト・ユニオンなどのもとでの徒弟制との違いに重点を置いて使われた「養成工制度」の方がいいです。そのためには、木下論文の検討が必要ですね。

木下さんの論文は、何というか、左派の論文です。先行研究でこういうことに関心を持ってきた人たちがそうであったから仕方ないともいえますが、面白い事実を掴みながら、結論は妙に古臭い。私も博論で教化問題については論じましたが、それは労務管理全般に言えるのであって、養成工という一部を取り上げるのであれば、徹底的に技能形成を論じるのが先だと思います。まぁ、いいや。今度、市原さんから頂いて、ここで取り上げていない論文をご紹介します(ごめんなさい、市原さん)。

清水論文は、私はフランスは全然、勉強していないので、分かりません。ただ、勉強になりました。というか、松田さんの論文も読まなきゃ。

全体的に面白かったけれども、やや食い足りない感は否めないですね。でも、技能形成に興味のある方にはぜひお勧めします。
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