分業と残業時間の関係というエントリの中で『日本の賃金を歴史から考える』が参照されています。こういう利用のされ方はとても嬉しいです。ありがとうございます。

このエントリは日本の働き方の核心を捉えていると思います。仕事の量が1.5倍になっても、誰かが出来なくなったときにカバーできるように、ローテーションを組む。

こういう仕事の仕方は、良い面もあると思うのだが、少なくとも残業について言えば、長時間化させている張本人と考えられるのではないだろうか。また、「休めない(有給休暇の取得率が悪い)」状況をつくりだしているのも間違いないと思う。


まさにですね。

もともと、これはブルーカラーの人材育成の話で、過度の分業はダメだというのが日本では一貫していたんですね。そうはいっても熟練工を育てるのは時間がかかるから、特定化(専門化)して未熟練工でも出来るようにしないとダメだ、というのが戦時中にも海軍工廠の技師で能率連合会(戦時中に合併して日本能率協会になります)の会長だった波多野貞夫なんかが一生懸命訴えていましたが、それでもなかなか通らなかったんですね。客観的に言えば、あのときが一番、変わり得る可能性があったと思います。なぜなら、当時、賃金は出来高で、しかも単価はうなぎのぼり。そういう状況では熟練工は少し働いたらあとは遊んで暮らします。だから、この時期、すごい労働力不足で稼働率が問題になるんですが、それは二つに選り分けられて、単純に人が足りないのと、在籍してるけど、出勤してくれないということだったんです。波多野の議論はこれを打開するために、簡単に人材育成をして対応するしかないじゃないか、というものでした。

でも、この仕事の切り分けは難しい。ちなみに、雇用じゃなくて、外注にしてうまくいかなくなるのは、この分業下手と密接に関連していますね。仕事編成の仕方ですね。このエントリでは、ご自分の仕事経験から書かれているので、すごく参考になりますよ。
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