POSSEの24号、いただきました。いつも、ありがとうございます。今回から稲葉剛さんの連載が始まったんですね。これは楽しみ。そして、ひっそり、仙台POSSEの被災地通信が終ったんだな、残念。hamachan対談、人を最初えーっ!と驚かせて、最後、常識的なところに落ち着く、というのは「つりばし効果」を利用した一つの手法なんだなという感想。

雑誌としてはここ数号で全体の構成が安心して見られるようになって来ました。バランスよく、現場が分かる記事があり、少しだけ理論的なことが分かるような記事がある。

小さい記事だけど、編集部の「相談機関の統廃合によって何を失うことになるのか」が重要な記事です。これは東京の事例ですが、既にほとんど潰されたところも結構あります。こういう問題をさらに、学術的に深めていく考察と、あわせて掲載されるといいですね。

仁平さんの今日の記事、掛け合いは面白いけど、内容はきわめて怪しいなあ。フォードシステムが行き詰って多品種少(量)生産に70年代に転換したという話ですが、経営学では、1920年代にGMがフルライン戦略でフォードを抜き去っていて、この時点で転換したと言うのが教科書レベルの常識で、その常識が間違っており1920年代には自動車のニーズが「開放型ボデー(オープンカー)」から「閉鎖型ボデー」に代り、そこではフォードは価格競争力でもそんなに優位に立っていなかったというのが和田一夫先生の議論なんですが。。。教科書レベルの話すら入っていない。頭が痛いですね。『ものづくりの寓話』、61-75頁を読んでくださいね。


ものづくりの寓話 -フォードからトヨタへ-ものづくりの寓話 -フォードからトヨタへ-
(2009/08/10)
和田 一夫

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仁平さんの話って、スズカン・寺脇さんの『コンクリートから子どもたちへ』と同じレベルなんだけど、なんかある世界ではこういう共通了解が出来てるのかな。困ったもんです。小池和男先生の議論までは理解しなくてもいいけど、せめて藤本隆宏先生の「標準の絶えざる改訂」ということくらいは分かって欲しいなあ。そういう基本的なことも理解できるように、あの本を書いたんだけど、なかなかそうは伝わらない。難しいですねえ。

フォーディズムとか、ポストフォーディズムで何かを語る人はよく分かってない蓋然性が高い、というのが私の持論です。
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コメント
その「教科書レベル」の共有が絶望的に難しいことくらいはあなたはわかってらっしゃるはずでは
2014/10/07(Tue) 13:32 | URL | いなば | 【編集
まあ、そうですよね。本当にグレシャムの法則です。
2014/10/13(Mon) 08:32 | URL | 金子良事 | 【編集
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