2017年07月15日 (土)
これも私がモタモタしていた関係で、ショート・ノティスになってしまいましたが、来週の土曜日、一橋大学で社会政策史研究会の準備会を開催します。これは5月27日(土)の私が大原社会政策研究会で報告することを告知したときに少し書いていたことの続きです。そのときのエントリはこちらです。
社会政策研究会準備会 第1回会合
議題:研究会の運営の仕方(活動内容、組織、今後の会場など)
日時:7月22日(土)15時~17時
場所:一橋大学東キャンパスマーキュリータワー5階 3509
http://hit-u.ac.jp/guide/campus/campus/index.html
図の右下にある37の建物です。
ざっくり言うと、私自身の問題意識は、社会政策学会の歴史部門の受け皿が労働史部会しかないので、それ以外の人たちが入れるようなそういう部会を始めましょうというところからスタートしました。ただ、それはあくまできっかけの、一つのプランに過ぎず、別に分科会ではなく、ただの研究会として運営していってもいいなと考えています。今回はこんなことがやりたい、というアイディアを集めて、議論しようという趣旨です。
個人的には、1)労働史研究者の間でもそれこそ10年以上前から二村先生なんかも社会史にした方がいいのではないかという意見があって、労働史の拡張という課題はずっと考えて来たテーマであったこと、2)酒井泰斗さんが運営されてきた研究会にいくつか参加したり、私の執筆の支援研究会を作っていただいたり、といったことが数年で積みあがってきたこと、3)大原社会政策研究会が4年目に入ってきてそこでの経験と人脈も積み重なって来たこと、といったところがそろったので、そろそろ行けるかなという感じがしてきたのです。
と言ってもですね、別に私がリードして、今すぐこういう研究会をやっていきたい、というのはあまりなくて、いくつかの要望をまず形にしていくところから積み上げていきたいなと考えています。そのためにも、まずみなさんにリクエストを言っていただかないと、そもそも始まらないというところがあります。言い方を換えれば、ストロング・スタイルではいかずに、どちらかというと、支援や互助を目指す感じで、今のところ考えています。
じゃあ、どういう人に来ていただきたいかというと、社会政策とか福祉国家とかに関心をもっていて研究をしている人、そして、このエントリその他、口コミでも話を聞いて、ちょっと関心を持った人です。なんでわざわざこういう広い言い方をするかというと、この前、ヨーロッパでもいいんですか、という質問を受けたりして「もちろん、どころかぜひに。というかそもそもなんで?ヨーロッパ、すごく重要じゃん」と心では思ったのですが、自分で気づかない私が言っていることで(日本をやっているとか)、なんらかの障壁が出来ているなら、そんなものはないよ、ということを伝えたいからなのです。
とくに、中堅やベテランの方も歓迎なんですが、大学院生やPDくらいの若手に来てほしいなと思います。なんでわざわざ、そんなことを書くかというと、研究を持続している中堅やベテランの人は、狭いサークルでしか話さないけれども、呼ばれたら顔を出すタイプと、わりと外とのつながりを気安く求めるタイプの人に分かれると思うのですが、前者はどうせ来ないし、後者は面白いと思ったら、予定が合えば来てくださると思うからです。若い人、とくに東大とか一橋とかもともと、気軽に外とのつながりを持ちやすい環境が周りにある人はあんまり心配していないのですが、なかなか気後れしてしまって私なんかが出て行ってもいいんだろうか、発言してもいいんだろうか、というような不安を持っている人、しかし、それでも研究したくて視野を広げたいし、力をつけたいと思っている人はぜひいらしてください。歓迎します。一緒に学んでいきましょう。
力不足というのは厄介なもので、究極的に言えば、どの研究者にもまだ自分には解けない問題(歴史でいえば史料的な制約、あるいは幅広い分野横断的な知識)というのがあるので、その限りでは誰もが力不足です。その一方で、人文社会、とくに歴史系では読んできた資料と研究の量で、相対的な力量の差が生じるのも厳としてあります。ありていに言ってしまえば、読んでいる量が少なくて実力が足りないと感じていても、(先ほど書いた通り、ずっとその思いからは逃れられないし、まじめに資料や研究を読み続けているならば、年を重ねている方が力があるのも当然ですから)そんなことはどうでもよいので、ただ勉強したいという思いだけを持ってきてくだされば、それで十分なのです。
あんまりいろんな人と議論したことがないなども心配ありません。習うより慣れろです。
一応、簡単な叩き台のペーパーを用意していくのと、人数が多くなったときには打ち上げのお店とかも準備しなければならないので、出席しようという方は私のメール(ryojikaneko@gmail.com)にご連絡いただけると助かります。どうぞよろしくお願いします。
社会政策研究会準備会 第1回会合
議題:研究会の運営の仕方(活動内容、組織、今後の会場など)
日時:7月22日(土)15時~17時
場所:一橋大学東キャンパスマーキュリータワー5階 3509
http://hit-u.ac.jp/guide/campus/campus/index.html
図の右下にある37の建物です。
ざっくり言うと、私自身の問題意識は、社会政策学会の歴史部門の受け皿が労働史部会しかないので、それ以外の人たちが入れるようなそういう部会を始めましょうというところからスタートしました。ただ、それはあくまできっかけの、一つのプランに過ぎず、別に分科会ではなく、ただの研究会として運営していってもいいなと考えています。今回はこんなことがやりたい、というアイディアを集めて、議論しようという趣旨です。
個人的には、1)労働史研究者の間でもそれこそ10年以上前から二村先生なんかも社会史にした方がいいのではないかという意見があって、労働史の拡張という課題はずっと考えて来たテーマであったこと、2)酒井泰斗さんが運営されてきた研究会にいくつか参加したり、私の執筆の支援研究会を作っていただいたり、といったことが数年で積みあがってきたこと、3)大原社会政策研究会が4年目に入ってきてそこでの経験と人脈も積み重なって来たこと、といったところがそろったので、そろそろ行けるかなという感じがしてきたのです。
と言ってもですね、別に私がリードして、今すぐこういう研究会をやっていきたい、というのはあまりなくて、いくつかの要望をまず形にしていくところから積み上げていきたいなと考えています。そのためにも、まずみなさんにリクエストを言っていただかないと、そもそも始まらないというところがあります。言い方を換えれば、ストロング・スタイルではいかずに、どちらかというと、支援や互助を目指す感じで、今のところ考えています。
じゃあ、どういう人に来ていただきたいかというと、社会政策とか福祉国家とかに関心をもっていて研究をしている人、そして、このエントリその他、口コミでも話を聞いて、ちょっと関心を持った人です。なんでわざわざこういう広い言い方をするかというと、この前、ヨーロッパでもいいんですか、という質問を受けたりして「もちろん、どころかぜひに。というかそもそもなんで?ヨーロッパ、すごく重要じゃん」と心では思ったのですが、自分で気づかない私が言っていることで(日本をやっているとか)、なんらかの障壁が出来ているなら、そんなものはないよ、ということを伝えたいからなのです。
とくに、中堅やベテランの方も歓迎なんですが、大学院生やPDくらいの若手に来てほしいなと思います。なんでわざわざ、そんなことを書くかというと、研究を持続している中堅やベテランの人は、狭いサークルでしか話さないけれども、呼ばれたら顔を出すタイプと、わりと外とのつながりを気安く求めるタイプの人に分かれると思うのですが、前者はどうせ来ないし、後者は面白いと思ったら、予定が合えば来てくださると思うからです。若い人、とくに東大とか一橋とかもともと、気軽に外とのつながりを持ちやすい環境が周りにある人はあんまり心配していないのですが、なかなか気後れしてしまって私なんかが出て行ってもいいんだろうか、発言してもいいんだろうか、というような不安を持っている人、しかし、それでも研究したくて視野を広げたいし、力をつけたいと思っている人はぜひいらしてください。歓迎します。一緒に学んでいきましょう。
力不足というのは厄介なもので、究極的に言えば、どの研究者にもまだ自分には解けない問題(歴史でいえば史料的な制約、あるいは幅広い分野横断的な知識)というのがあるので、その限りでは誰もが力不足です。その一方で、人文社会、とくに歴史系では読んできた資料と研究の量で、相対的な力量の差が生じるのも厳としてあります。ありていに言ってしまえば、読んでいる量が少なくて実力が足りないと感じていても、(先ほど書いた通り、ずっとその思いからは逃れられないし、まじめに資料や研究を読み続けているならば、年を重ねている方が力があるのも当然ですから)そんなことはどうでもよいので、ただ勉強したいという思いだけを持ってきてくだされば、それで十分なのです。
あんまりいろんな人と議論したことがないなども心配ありません。習うより慣れろです。
一応、簡単な叩き台のペーパーを用意していくのと、人数が多くなったときには打ち上げのお店とかも準備しなければならないので、出席しようという方は私のメール(ryojikaneko@gmail.com)にご連絡いただけると助かります。どうぞよろしくお願いします。
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